文化大学 中国語センター 《学校訪問インタビュー》

文化大学 教育推進部は、大学キャンパスとは違う校舎にありますが、校内設備は圧倒的な充実さを誇ります。

今回の訪問では、中国語センター(華語中心)主任の陳 怡君さんと、運営スタッフの呉 尚宇さんがインタビューに応じてくださいました。

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文化大学 華語センターの陳 怡君 主任(写真中央)と、運営スタッフの吳 尚宇さん(左)。

IT 化が進んだ校内施設

文化大学の特色は何ですか? 他校との違いは?

呉さん:
充実した IT 設備。それと選択授業の種類が豊富なことですね。ほとんど毎月、新学期が開講しています。

陳主任:
コンピュータルームには、受講生に開放している数十台のPC、WiFi インターネットがあります。
自習室に、学生同士で打ち合わせや討論ができる学習室、カフェ、印刷所まで校内にあるんです。
図書室には、日本や世界各国の新聞・雑誌が、毎日、毎週届きますから、学生は最新の情報を自由に閲覧できます。

教室入口にはタッチディスプレイがあって、そこでいつ、何の授業があるか、誰でも簡単に調べられます。
学生証に、交通 IC カード機能(地下鉄やバスに乗るのに使える。料金は別途チャージ)が備わっているのも、文化大学ならではかと思います。

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教室のドア側に設置されているタッチパネルの使い方を解説する陳主任。

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地下階にある図書施設には、毎日、最新の新聞が並べられて、自由に閲覧できる。

在籍している日本人留学生の比率は?

呉さん:
全体の三分の一でしょうか。

文化大学の教師の男女比、年齢層などは?

陳 主任:
クラスを受け持っている講師は全部で45人。非常勤や特別クラスの教師まで含めると 60〜70 人はいます。そのうち男性講師は1桁です。年代は 30〜40 代が多いです。

教師の質を向上には、どのような取り組みをしていますか?

呉さん:
3ヶ月ごとに、台湾教育部など外部の中国語教育の専門家や教授に来ていただいて、講師の研修会を開いています。

陳 主任:
自発的に外部の研修会やセミナーに参加したい教師がいれば、私たちは積極的にそれを後押ししてます。講習参加費などは学校で補助します。

それと毎学期の終わりに、アンケートで受講者の意見を聞き取りして、教員の評価や教え方の参考にしています。

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テストや宿題のことを聞かせてください。

陳 主任:
学校のスケジュールで決まっているのは中間と期末テストです。小テストや宿題・課題は、クラスごとに担任講師の裁量で実施しています。

成績は、毎月の出欠率、授業態度、テスト、課題の4項目を集計して出します。それとTOCFL(台湾の中国語検定)のインターネット模試を受けるのを必須にしています。
総合成績は、各月の成績とTOCFL模試、それと中間・期末テストの合計で出します。

漢字の先入観を忘れてください

日本人留学生の長所・短所は何だと思いますか?

呉さん:
日本人の学生はとても礼儀正しいですね。

陳 主任:
勤勉なのはアジア人共通の特性かもしれません。

呉さん:
短所とは言えないかもですが、日本の留学生は遠慮しすぎで、授業中に疑問があってもなかなか質問できなかったり。

陳 主任:
そう! 遠慮しちゃうんですよね、これは民族性ですよ。西洋人は小さい時から、自分を表現することに慣れているからとても積極的です。日本人留学生は心の中にしまっちゃうんですよね。

呉さん:
わからないことがあったら、その場ですぐに先生に聞くほうがいいんですけどね。その方が先生もすぐに学生の問題点に気づけます。

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留学生が中国語を学んだり、台湾で生活するのに注意すべきことは?

陳 主任:
漢字が分かるのは日本人留学生の強みですが、同じ漢字でも台湾とは意味が違うものがあるから、そのあたりが混乱するようです。日本の漢字の知識があるだけに、その概念や発音に囚われてしまって、文章を読むときに日本語の発音のまま読んでしまったりもします。中国語を学ぶには、まず日本の漢字の先入観を切り離してもらいたいですね。

呉さん:
生活の中で積極的に中国語を話していくことです。
他国の語学留学生と較べて、日本人は漢字ができるぶん有利でしょうけど、中国語の発音や聴きとりには苦労しています。中国語の発音のいくつかは日本語にはない音なので、発音できなかったり、言葉が通じないことがある。でもそれで怯んだり怖がったりしないことです。

日本人留学生の失敗談や体験談で印象に残っているものはありますか?

呉さん:
失敗談だと、学生ビザの延長をするのを忘れてしまい、いったん帰国せざるを得なくなった留学生がいましたね。

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学校の中に、学生経営のカフェがある!?

留学生同士の交流イベントはありますか?

陳 主任:
開催は不定期ですが、遠足なんかもありますよ。ちょうど今週末に、泊りがけで阿里山に行くイベントがあります。

台湾人学生と交流する機会はありますか?

陳 主任:
文化大学のキャンパスは、陽明山(台北郊外)にあるので、本科の大学生たちとはここでは会うことがないですね。

でも、この校舎で中国語の教師過程(台湾人が中国語教員の免許資格を取るコース)もあって、そこの受講生との交流会をときおり開いたりはしています。
それと、ここの地下4階にカフェがあるんですが、そこは飲食店経営を学ぶコースの履修者たちが実習で運営してるんです。 経営コースの受講生の中から、企画が選ばれたグループに、1年間無料でカフェ経営する権利が与えられるんですよ。
中国語センターの受講生と同じ、ここの学生ですから、カフェに行ったら話しかけてみるのもいいと思います。

※ 文化大学 推廣教育部(教育促進部)では、外国人向けの中国語センターの他に、現地の台湾人が通う各種講座や資格コース(英会話、パソコンスクール等々)が開講している。

文化大学の今後の取り組みや企画について教えてください。

陳 主任:
選択科目の種類を増やしていくつもりです。
文化授業は、中国語センターの中級以上の受講者が選択できるコースなんですが、重複しないように毎学期違うものを用意したいと考えてるんです。

呉さん:
学期ごとにも違うのもそうですが、今年と来年とでも、開講する文化授業は変わるようにしています。
文化大学の中国語センターは、初級から上級までだと最長2年間受けることになりますから、留学生が新鮮な気持ちで学べるように、同じものを続けない工夫をしています。

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中国の伝統文化を学ぶ体験講座
(写真は取材時に開講していた内容です。あくまで一例とお考えください)

■陳主任、呉さん、お忙しい中、ありがとうございました!

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文化大学 中国語センター(華語中心)がある推廣教育部の校舎は、台北市内の広大な緑地・大安森林公園に面したところにあります。
他の大学付属の中国語学校と違って、1ヶ月からでも受講できます。

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