講師と1体1の個人レッスンを提供している漢網学院。
2016年で開校10周年を迎え、講師陣やカリキュラムも厚みを増してきました。
今回の訪問では、3名の若手講師、何先生、汪先生、劉先生がインタビューに応じてくださいました。
漢網学院の特色はなんだと思いますか?
何先生:
漢網学院は個人レッスンが主力なので、個々人にあった方法や教材を使用できることです。講義のように人数が増えると一人ひとりに合わせることは難しくなります。漢網学院なら、学生一人ひとりの学びたい内容に合わせたり、理解度に応じて進めることもできます。講義だと話す機会もあまり多くないので、個人レッスンの方が進歩も速いと思います。
汪先生:
学校は小さいですが、そのぶん学生との距離も近くて、ひとつの家のような感じだと思います。ある日本人学生(台湾駐在員の配偶者)が台湾で出産したときには、私たちが一緒に坐月子中心(産後ケア施設)を探したり、付き添ったりもしたんですよ!
劉先生:
ホームステイの受け入れ先も、職員の友達や家族から探すようにしています。そこへ私たちも遊びに行って、みんなで一緒にご飯を食べたりもします。こういう家族のような感覚で生活するという経験は、お金では買えないものではないでしょうか。
在学している日本人学生の割合はどのぐらい?
何先生:
70%ぐらいでしょうか。最も多いのが日本人です。
日本人留学生が中国語を学ぶにあたって注意すべきことってなんでしょう。 他の外国人と較べて違うところはありますか?
何先生:
日本人はもともと漢字がわかるから有利ですね。しかし同じ漢字でも発音や意味、使い方が違う字もあるので、そこで混乱したり、日本の発音で文章を読んでしまったりします。それでも最初から漢字がわかるぶん、学習速度も速いと思います。
劉先生:
でも、漢字を見て理解できていると思い込んでしまうのは欠点かも。
読み書きは良くても、聴く力・話す力となると読み書きほどではありません。苦手部分は、私たち講師が重点的な指導をするのでおまかせください!
中国語を学習するために、台湾に来る前に何かすべきことがあれば、アドバイスをください。
何先生:
学習目標を明確にすることですね。はっきりしているほど、習得も早いです。本当に中国語が好きでを学びたいと思っていれば、積極的に友達を作ったりして、言語交換もできます。
汪先生:
もし明確な目標がないようなら、中国語のドラマをみたり中国語のラジオや聴いたりして、中国語の音に慣れておくのもいいですよ。
先生3名ともお若いですが、漢網学院の先生の年齢や性別は?
何先生:
若い講師もいればベテランの講師もいます。ほとんどは女性ですが、男性の講師もいますよ。今日はたまたま私たち3人とも若手ですが、先生の年代は様々です。
受講者の意見を聞いたり、講師の評価はどのようにしていますか?
何先生:
学生に無記名のアンケートで、要望や改善点を書いてもらっています。直接、事務室に意見を出してもいいですし、漢網のLINEもあるのでそこへ書くこともできます。いただいた意見は事務室を通して講師に反映されます。事務室が、学生と先生のコミュニケーションをとりもつ、重要な役割を担っていると言えますね。
担当講師はどのように決めているのでしょうか?
劉先生:
講師を決めるのは事務室です。校長先生が、講師それぞれの特徴も把握しているので、どんな学生に合うかということを考えてくれます。学生がどんな立場で中国語を学んでいるのか、主婦なのか、仕事の関係で学んでいるのかによって、学習方針も違ってきます。留学の目的や滞在期間などを考慮して、講師を割り当てます。例えば、中国語レベル0の受講生や、内気そうな受講生には日本語が話せる先生を当てたり。他の先生を試したいという希望があれば、相談に乗ることもできます。
大学言語センターの講義だと、期末テストがあったりしますが、 個人レッスンでも学習進度をみるテストはありますか?
何先生:
私は1課ごとに確認の小テストをしています。聴き取り試験もします。私たちが読むストーリーを聞き、その後の質問に答えるという形式です。
汪先生:
文法は、学生に文章を作ってもらって理解できているか確認します。 きちんと理解できていないと感じるときには同じ文法の復習します。
テストの成績がよくなかったら、次の課に進めなかったりしますか?
何先生:
ありませんよ。個人レッスンですし、子供の学習とは違うので、そういったことはありません。
私たちの教材は日本語版もあり、聴く・話す・読む・書く、がすべてしっかりと練習できるようになっています。授業中も理解度を確認しながら進めて、課の最後に学習成果を見るために小テストをするんです。
劉先生:
小テストをして、もし学生が理解できていないと感じたら、教科書のそのページに戻って学習をしなおしたりもします。復習をして本当に理解できてから、次の課に進むようにしています。この個人の問題点を発見しやすく、フォローできるのも個人レッスンのよいところでしょう。
学生同士の交流などはありますか?
劉先生:
中秋節(秋のお月見)には、柚子や月餅を準備して学生たちに振るまいます。クリスマス会では、みんなで願いごとを寄せ書きして飾ったりしました。
留学生が、台湾生活のなかで驚くことや失敗談など、聞いた話で印象に残っていることはありますか?
何先生:
いっぱいありますよ。台湾にはたくさんの祭祀日があるので、道端に出したテーブルに、果物や食べ物など並べたお供え物をよく目にします。あれは何?ってみなさんに聞かれますね。
あとは爆竹ですかね! ある学生の家の近くに廟(寺院)があって、そこでまだ人が寝ているような夜更けにいきなり爆竹が鳴ってびっくりしたと言っていました。台湾では旧正月や、いろんな神様の誕生日、結婚のお祝いの時にも爆竹を鳴らすんです。
汪先生:
日本人の駐在員は、台湾の会社内でのやりとりに驚いたと言ってました。例えば、会議での発言も上下がなく自由で、討論になるのも日本とは違うって。その学生が出張で日本に戻ったとき、つい台湾と同じ感覚で発言をしたら、日本人の同僚に驚かれたとか。
劉先生:
ある学生は、台湾に到着したのがちょうど冬の雨季で、毎日の雨に慣れないと言っていました。毎日天気が違いすぎるし、「ちゃんと天気予報を確認しても当たらない!」って。そうなんです、ぜんぜん当てにならないから、天気予報なんか見てないって台湾人も多いんですよ(笑)
■何先生、汪先生、劉先生、お忙しい中、ありがとうございました!
漢網学院の教室は、台北の流行の発信地「東區」や101タワーにも近い、MRT大安駅のすぐそばにあります。
1対1の授業に特化したプログラムを開講しています。生徒1名の個人授業なので、開講日は受講者の都合に合わせて選ぶことができます。1週間の短期留学に最適です。